ダナー(DANNER)ブーツの特徴の一つといえばゴアテックス(GORE-TEX)を採用していること。
世界で初めてダナーライトにゴアテックス(GORE-TEX)を採用することで防水性能を高め、ダナーの完全防水は一躍有名になりました。これがダナー(DANNER)の有名なゴアテックスブーティーです。
そんなダナーのゴアテックスの構造について解説していきます。
ダナーの完全防水のキーであるゴアテックスについて解説していきます。
ゴアテックス(GORE-TEX)の特徴は?
ゴアテックス(GORE-TEX)とは
ゴアテックス(GORE-TEX)とはアメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造、販売する防水透湿性素材です。
ゴアテックス(GORE-TEX)の特徴
・水蒸気は通す
上記2点が大きな特徴です。
一見相反する性能をもつ素材です。
ゴアテックス(GORE-TEX)の構造
・ゴアテックスメンブレン(GORE-TEX Membrane):中地
・ライニング(Lining):裏地
上記の3層構造になっています。
中地の「ゴアテックスメンブレン」が素材のキーになります。
この素材には、とても小さい穴が開いています。
この穴の大きさは、0.2ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)というとても小さな穴です。
このサイズは水蒸気の約700倍、水滴の約2万分の1というものです。
このため「水は通さないが水蒸気は通す」ということが可能なんです。
ただ、「ゴアテックスメンブレン」はとても薄い膜なので、このまま使ったらすぐにボロボロになり壊れてしまいます。
そこで、裏表にライニング、アウターファブリックという素材を張り合わせ、耐久性のある生地にしています。
世界初ゴアテックスを搭載したブーツ「ダナーライト」
ダナーライトについて詳しくは下記記事を読んでみてください。
ダナー(DANNER)社が開発したゴアテックスブーティー
ダナー(DANNER)は、このゴアテックスを世界で初めてブーツに組み込みました。
当時、ゴアッテクスはアウトドア系のアウターのインナーとして広く使われていました。
しかしゴアテックスをブーツに取り入れることは技術的にとても困難でした。
ダナー社は世界で初めてゴアテックスを搭載したブーツを開発すべく、WLゴア&アソシエイツ社と共同で加発します。
そして、1979年にソックス型ゴアテックス「ゴアテックス・ブーティ」を開発しました。
アッパー裏に点接着させるべく網目状に接着剤を塗るという画期的な技術を編み出したのです。
この技術「ゴアテックスブーティー」は開発から約40年が経過する今日まで変化をせずその形を守り続けています。
ダナーライトの誕生
1980年、ダナー(DANNER)社はこの「ゴアテックス・ブーティ」を搭載し、完全防水を実現した画期的なブーツを世に送り出します。
それこそ、ダナー(DANNER)社の代名詞ともいえる「ダナーライト」です。
当時より高い完成度を保っており、今日に至るまでそのディテールは大きく変化していません。
約40年も前にここまで高く完成された技術を開発したことに驚きます。
ダナー(DANNER)フラッグシップモデルのダナーライトのスペック!
防水性能
ダナーライトの高い防水性能は折り紙つきで、旅の途中でスコールにあったり、大雪が降ったりしても靴の中が濡れることは一度もありませんでした。
ゴアテックス(GORE-TEX)のおかげで靴の中のムレも少なくとても快適です!
森や山などのコースを歩くときは特に頼りになります。
ちょっとした沢や川をこえたりするときは「ダナー最強」といつも思います。
防水性能をさらにアップさせるためには下記防水スプレー記事を読んでみてください。
グリップ性能
ソール(靴底)にはVibram(ビブラム)ソールを採用し高いグリップと耐摩耗性を実現しています。
ブーツの中で初めてこのビブラムソールを採用したのがダナー社です。
ビブラムソールのおかげで「耐久性」「軽量性」「機能性」「安全性」を実現しました。
歩行性能
ブーツの中でもダナーライト(ダナーブーツ)は歩きやすくクッション性がとても高いです。
旅路で長距離を歩いても足が疲れることは少なかったです。
筆者はダナーブーツには必ず「ダナー純正のインソール「Fatigue Fighter Footbed ダナー フットベッド インソール」をいれています。
これを入れることによってさらに履き心地は極上の履き心地に変化しています。
ちょっとオーバーな表現ですが「ニューバランス1400」のような履き心地になります。
ダナーにオススメのインソールについては下記記事を読んでみてください。
脱着性能
ダナーライトは上三つがフックになっており、紐を解くとすぐに脱ぐことができます。
ブーツ脱いでリラックスしたい時など一瞬で脱げます!
この点は本当によく考えられた構造だといつも感心してしまいます。
逆に履くときはフックに紐をかける作業が必要になるのですが、慣れると一瞬でできるようになります。
ファッション性能
アウトドアブーツの代名詞的存在ですが、アメカジファッションとしても有名です。
デニムやカーゴパンツなど様々なパンツに合いますし、ファッション性能も申し分ないです!
むしろブーツ好きの人から必ずみられます。
ダナー(DANNER)のゴアテックスをよく知って、よく使う!
以上がダナー(DANNER)のゴアテックスの特徴や構造についてでした。
ゴアテックス(GORE-TEX)を搭載していることは知っていても、ゴアテックス(GORE-TEX)がどんなもんなのか、どのように組み込まれているか知っている人は少ないと思います。
構造を知っていればケアの方法も違ってくるはずです!
また、インソールを入れることによって、足裏との摩擦が減り、ブーツ内部のゴアテックスが長持ちします。
是非試してみてください。
おすすめのインソールについては下記記事を読んでみてください!
ダナーブーツライフを楽しみましょう!