アイリッシュセッターといえばレッドウイング(REDWING)の人気モデルですね。
ホワイトソールに赤いレザーが特徴的なモデルです。
アイリッシュセッターの革の色は「オロラセット」「オロイジナル」「オロレガシー」など結構複雑です。
アイリッシュセッターのレザーの色について詳しく解説をしていきます。
この記事はこんな方におすすめ!
「オロラセット」「オロイジナル」「オロレガシー」って何が違うの?
3種類のレザーはどうして誕生したの?
自分のアイリッシュセッターはレザーはなんて名前?
・「オロラセット」「オロイジナル」「オロレガシー」の解説
・3種類のレザーの見分け方
上記3点から解説していきます。
レッドウイングの代表モデル「アイリッシュセッター」に革にフォーカスを当てて解説します。
レッドウイングのサイズ感やサイズ選びの目安などをはこちら!
アイリッシュセッターとは
アイリッシュセッターの誕生
レッドウイング(REDWING)が1950年に設立されたのちにクラシックワークブーツを製造します。
販売後、人気を博したのがアイリッシュセッターです。
「アイリッシュセッター」とはレッドウイング(REDWING)がシリーズ化する際に名付けられた名前です。
当時のアイリッシュセッターは毛並みが同名の猟犬の毛並みにレザーの色が似ていた為この名前がつきました。
RED WING(レッドウイング)アイリッシュセッターの歴史
レッド・ウィング社は1952年に底が平らでクッション性の高い「トラクショントレッド・ソール」をワークブーツ、ハンティングブーツとして男性用のブーツに初めて導入し発売しました。これが8インチ丈のブーツ「#877」です。
このブーツが大人気でバリエーションが広がり、6インチ丈で発売されたのが「#875」です。
1996年に#875のバリエーションである「#8875」が生まれました。
以来、#8875は日本市場でレッドウィングを代表するブーツとして存在しています。
アイリッシュセッターはワーカー、ハンティング用ブーツとして一躍人気になりました。
「オロラセット」「オロイジナル」「オロレガシー」の解説
オロラセット
製造開始当初のアイリッシュセッターは「オロラセットレザー」と呼ばれるセコイアの樹皮を使いなめしたオレンジが強い赤茶のレザーでした。
1950年代初期のクラシックワークモックトゥ「アイリッシュセッター オロラセット875」は現在はほぼ入手困難です。
オロイジナル
1996年頃、突然今までのオロラセットポーテージレザーが赤みの強い赤茶色のレザーに変更になりました。
その色は「オロラセットレザーではない」との声が多くなり元の色に近いレザーを製作し販売したのが「オロイジナルレザー」です。
いままでの色のレザーが「オロイジナル」に変更になり、赤みの強い新たなレザーが「オロラセットポーテージ」という名前になりました。
オロレガシー
「オロイジナルレザー」の色味が更に薄く変わってきてしまい、元の色に戻すために製作されたレザーが「オロレガシーレザー」です。
また「オロイジナル」と「オロレガシー」ではシューレースを通す所のハトメと呼ばれる部品の色も違い、「オロイジナルレザー」のハトメはブラックで「オロレガシーレザー」のハトメはシルバーです。
3種類のレザーの誕生はちょっとややこしいですね。
3種類のレザーの見分け方
アイリッシュセッターの色の簡単な覚え方
- 赤みがかった元々の色がオロラセット
- オロラセットが赤みの強い色に変更になり、元の薄茶色っぽい色のレザーを使ったのをオロイジナル
- オロイジナルもさらに色が薄くなり、またまた元の色に戻そうと制作されたのがオロレガシー
型番による色の選び方
「8875」はオロラセットレザーを使用しています。
現代のオロラセットは製造当時の色合いを再現したモデルになっています。
現行の「875」はオロレガシーを使用しています。
オロイジナルは〜2013までの製造のモデルです。
「オロイジナル」「オロレガシー」の見分け方はハト目の色です。
- 「オロイジナルレザー」のハトメはブラック
- 「オロレガシーレザー」のハトメはシルバー
アイリッシュセッターのレザーの簡単な覚え方と見分け方です。
複雑で実は深いアイリッシュセッターの色
以上がアイリッシュセッターの色についての解説でした。
レッドウイングの人気モデル「アイリッシュセッター」の色は複雑で深いですね。
それぞれ深いエイジングが楽しめるとても良いレザーです。
ぜひ所有しているアイリッシュセッターの型番と年代を見てみてください。
アイリッシュセッターのお手入れ方法はこちら!
筆者も「オロラセット」「オロイジナル」「オロレガシー」は今でも混乱します。