ダナー(Danner)といえばアウトドアブーツブランドのパイオニアですね。
ダナーブーツの「ゴアテック(GORE-TEX)」による完全防水はハイスペックな要因の一つとしてとても重要な部分です。
ダナーブーツの「ゴアテックス(GORE-TEX)」の寿命や劣化、機能性を伸ばす方法など詳しく解説します!
この記事はこんな人におすすめ!
ダナーのゴアテックスの寿命ってあるの?
ゴアテックスの劣化ってあるの?
ゴアテックスを長持ちさせる方法はあるの?
・ダナーのゴアテックスの寿命や劣化について
・ゴアテックスの機能性を維持・劣化させる行動
上記3点から解説していきます。
ダナーのゴアテックスの寿命や劣化について詳しく説明していきます。
ダナー(Danner)のゴアテックスについて
ゴアテックス(GORE-TEX)とは
ゴアテックス(GORE-TEX)とはアメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造、販売する防水透湿性素材です。
・水蒸気は通す
上記2点が大きな特徴です。
一見相反する性能をもつ素材です。
ゴアテックス(GORE-TEX)の構造
- アウターファブリック(Outer Fabric):表地
- ゴアテックスメンブレン(GORE-TEX Membrane):中地
- ライニング(Lining):裏地
上記の3層構造になっています。
中地の「ゴアテックスメンブレン」が素材のキーになります。
この素材には、とても小さい穴が開いています。
この穴の大きさは、0.2ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)というとても小さな穴です。
このサイズは水蒸気の約700倍、水滴の約2万分の1というものです。
このため「水は通さないが水蒸気は通す」ということが可能なんです。
ただ、「ゴアテックスメンブレン」はとても薄い膜なので、このまま使ったらすぐにボロボロになり壊れてしまいます。
そこで、裏表にライニング、アウターファブリックという素材を張り合わせ、耐久性のある生地にしています。
ダナー(Danner)社が開発したゴアテックスブーティー
ダナー(DANNER)は、このゴアテックスを世界で初めてブーツに組み込みました。
当時、ゴアッテクスはアウトドア系のアウターのインナーとして広く使われていました。
しかしゴアテックスをブーツに取り入れることは技術的にとても困難でした。
ダナー社は世界で初めてゴアテックスを搭載したブーツを開発すべく、WLゴア&アソシエイツ社と共同で加発します。
そして、1979年にソックス型ゴアテックス「ゴアテックス・ブーティ」を開発しました。
アッパー裏に点接着させるべく網目状に接着剤を塗るという画期的な技術を編み出したのです。
この技術「ゴアテックスブーティー」は開発から約40年が経過する今日まで変化をせずその形を守り続けています。
ダナーのゴアテックスについて詳しくはコチラ!
ゴアテックスは3層構造になっています。
キーになるのが真ん中のゴアテックスメンブレンです。
ダナーのゴアテックスの寿命や劣化について
ダナー(Danner)のゴアテックスに寿命はない
ゴアテックスには寿命という基準はありません。
ゴアテックスメンブレン自体に経年劣化が起きることはほとんどありません。
あるとするならば、ゴアテックスブーティーに直接損傷がない限りは使用できます。
例えるならば、「ブーツに鋭い枝が貫通し穴が空いた」とかです。
ダナーブーツは強固なレザーやナイロンなどでゴアテックスブーティーを守っているので、一般的なアパレル系に使用されているゴアテックスよりも破損する確率はかなり低いです。
ダナーのゴアテックスの一番劣化が多い場所
ダナーのゴアテックスの一番劣化が多い場所はブーツ内部の中底(内部の底)です。
ダナーの「ゴアテックス・ブーティ」はアッパー裏に網目状に接着剤を塗り、点接着により固定しています。
「ゴアテックス・ブーティ」は足を包み込む靴下のような設計をしています。
ブーツの中底(内部の底)は足裏の力がダイレクトに伝わり、ものすごい摩擦が加わる箇所です。
わかりやすく言うと、靴下も穴が空くくらいの摩擦力があると言うことです。
その力が靴の中底にも加わっていると言うことです。
ダナーはライニングの下に上記で説明したゴアテックスが入っています。
足裏の摩擦からライニングとゴアテックスを保護する目的からもインソールはかなり有効です。
ゴアテックス部分は直接目で見えない部分です。だからこそインソールを入れて保護することによってダナーのスペック維持繋がります。
私のお世話になっているダナーショップ店長さんから聞いたことなのですが、
事実、ダナーの販売員は研修でゴアテックスの担当者から「ゴアテックス保護」の観点からインソールを入れることを勧めように教わるそうです。
ダナーブーツのインソールは必要性についてはコチラ!
ダナーの場合ゴアテックスが外部的要因で破損する確率はかなり低いです。
ゴアテックスの機能性を維持・劣化させてしまう方法
ダナーのゴアテックスブーティーの機能性を劣化させてしまう行動を紹介します。
ゴアテックスの機能性を劣化させてしまう方法
直射日光にあてる
ゴアテックスは紫外線や熱に弱いという性質があります。
直射日光に当ててしまうと紫外線や熱でゴアテックスが痛むのはもちろん、ブーツの革やナイロンも傷んでしまいます。
雨の日など、ハードにダナーブーツを使用した際はブーツ内部に吸湿剤を入れ、陰干ししましょう。
湿気のあるところに保管する
湿気の多い場所に保管するとアウターファブリックとメインブレンの接着が剥がれる場合があります。
また、カビの発生原因にもなります。
ゴアテックスの機能性を維持する方法
履いた後のブラッシング
基本中の基本ブラッシングです。
ブーツ表面についたホコリや汚れを落とすことは靴内部の環境にもつながります。
また、カビの予防にもつながります。
定期的な防水スプレー
定期的に防水スプレーを吹きかけるのもおすすめです!
防水スプレーはホコリ、ごみなどの汚れから靴を守り、付着を防いでくれます。
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ダナのゴアテックスの機能性確認方法
- 桶のような水を貯めれるものに水を入れる
- そこにダナーブーツを入れて10分ほど入れて放置
- 内部に浸水が無いとゴアテックスが機能している
上記の方法でダナーのゴアテックスブーティーが機能しているか確認できます。
テストしたらしっかり水分を拭き取ってあげましょう。
基本的なお手入れが肝心です。
ダナーライトの場合はコーデュラの目にホコリや汚れが詰まることを防ぐのが大切です。
ダナー(Danner)のゴアテックスは長く使用できる
以上がダナーブーツのゴアテックスの寿命や劣化について解説の解説でした!
一般的なゴアテックス製品よりダナーブーツのゴアテックスは強固な素材で守られているため、破損する確率がかなり低いです。
ダナーのゴアテックスの機能性を長く保つためにゴアテックスブーティーの構造を理解し、定期的なメンテナンスをおすすめします。
ダナーのメンテナンス方法はコチラ!
ダナーブーツに搭載されているゴアテックスは理想の組み合わせですね!